ASC認証牡蠣について

 牡蠣の味の決めては海の環境、即ちエサ、海の栄養分、塩分などが影響します。

南三陸町はリアス式海岸で海と山が近い町、全ての山の養分が河川によって志津川湾に注がれています。その淡水と海水とがバランス良くまじり合う汽水域には牡蠣の餌となる植物性プランクトンが豊富です。津波によって海底は浄化され、透明度の高い海になりました。これらの条件から志津川湾は最高の漁場に。

そのきれいな海で一粒一粒に栄養が行き渡ることから、「戸倉っこかき」は生食用の牡蠣として通常2~3年かかるところ、1年で出荷できる基準の大きさに育ちます。1年物の若い牡蠣なので渋みが無くプリプリに身がしまりクリーミィな甘さが特徴です。

 

国内初のカキでのASC認証取得製品であることについて

南三陸町戸倉地区の37人の牡蠣生産者は、震災後牡蠣の養殖いかだの数を3分の1に減らす決断をしました。目指したものは環境に大きな負担をかけず、地域社会に配慮した持続可能な牡蠣養殖。いかだの数を減らすことで、栄養と酸素が海中の牡蠣にまんべんなく行き渡るようになり、これまで2~3年の養殖期間を1年に短縮することができました。それは労働時間の短縮にも繋がり、持続可能な取り組みと評価されASC国際認証となりました。また、南三陸町はFSC(森林管理協議会)の持続可能な資源活用を目的に、責任管理を認証する国際的な環境認証も受けています。山と海のダブルで国際認証は世界で初めてです。

「戸倉っ子かき」は7原則、125項目の厳しい審査をクリアしていることで品質と安全を大幅に向上しています。

 

皆さん南三陸町「戸倉っこ」牡蠣を是非食べて見てください。

愛情いっぱいの美味しい牡蠣です。

 

阿部 民子


【ASC養殖場認証とは】

2009年に設立された「ASC(Aquaculture Stewardship Council   : 水産養殖管理協議会)」は、環境に大きな負担をかけず、地域社会(人権や労働等)に配慮した養殖業を

認証する国際的な認証制度です。責任ある水産養殖業を認証する「ASC 養殖場認証」の審査・認証を日本で初めて取得いたしました。